逆転裁判感想(ネタバレ配慮)


逆転裁判は1〜3のシリーズです。もちろん個別にプレイもできますが、順番にやることを強烈にお奨めします(涙)。できれば自力で解くことも激烈にお奨めします(滝涙)。



逆転裁判1


記念すべき一作目。2002年8月頃後輩に借りてやったと雑記から推測できます。
探偵パートで証拠を探し、法廷パートで証拠を元に戦う。そんなゲーム。
やり終わって感じたのは、とても新鮮なゲームであること。そしてつっこみどころ満載であること。
詳しくは別に話すかもしれませんが、殺人罪が即日結審だったり、捕まった次の日に裁判だったり、殺人罪なのに裁判官が一人しかいない小法廷で裁かれていたり…その世界観につっこみどころ満載でした。
しかし、それが不快というわけでも、興ざめというわけでもないです。私はただ単にたまたま法律を少し知っていたというだけ。そういう点でつっこむという別の楽しみができたというだけです。
まあ、そのう…知らない人がアレを現実だと思ってもらっては困るなあとは思いましたけど、ちょっとね。でもゲーム中にも逃げ道は用意してあるし…あくまでフィクションなのでこれはこれで良いと思います。

数年前から設置された序審法廷の期間は最低でも3日
たいていは一日で終了してしまう。もちろん有罪判決で、だ
(逆転裁判1:なるほどくんのセリフ)


 全4話構成で、1話目はチュートリアルも兼ねたなるほどくんデビュー。この回に出てくる矢張くんはこれからもキーパーソンとなります。…無意味に。

 2話目はこれからキーとなる人物…ヒロイン真宵・イトノコ刑事・敵役御剣検事などの登場と世界観の紹介。「あやしいものじゃないですよ。ただの霊媒師です。…修行中の」

 3話目はある意味重要なトノサマンのデビュー(笑)。そして、オバちゃんとミッちゃんの出会い…(爆笑)。私は、何故かずっと途中までトノサマンをトノマサシと読んでしまっていました。意味不明。

 そして、戦慄の4話目。登場人物たちの過去に関わる大きな事件。正直、4話目の犯人、わからなかったです。この話の犯人が最初からわかった人がいたら…頭を解剖してみるべきかも。
しかしラストのオチには笑ったなあ…。

難易度は易しめ、かな?推理小説で犯人を当てたことのない私でも、ノーヒントでラストまで辿りつけたわけですし。
操作性は…私は文字を読むのが人より速いため、文字表示の遅さにイライラしました。特に同じところを調べてしまった時は。2・3で二周目からできるスキップ機能つかって丁度いい速度なんですね、私の読む速度は…。
そして、セーブデータが一つしかないのが致命的にイタイ。これはシリーズ全部通して言えることですが。



逆転裁判2

1から一年後の話。
またしても事件に巻き込まれ、被告席にいるヒロイン真宵。そして法廷内だというのに何故か鞭をもった検事…(あれはどう考えてもどうかと思いますけど)。裁判官はサイバンチョになり、セリフのボケ度がパワーアップ。話のバカっぽさ、会話のバカっぽさとテンポが1より更にパワーアップ。シナリオの長さもパワーアップ、キャラクターの動きもうねうねとパワーアップ。
と、あらゆる点でパワーアップしていてびっくりしました。
2になって萌えを意識したキャラクターが登場し、キャラゲーっぽくなったとどこかで読みましたが、まあ、そうかも。はみちゃんとか、冥とか。でも元々逆転裁判は綾里姉妹以外男ばっかりでどうも華やかさに欠けていたし、これはこれでいいかと。御剣の扱いも人気を意識したものになっており、今回は(も?)美味しいところを攫っていってくれます。やたらとカッコいい音楽背負って。
それよりも特筆すべきは、全体に流れるバカっぽさ。セリフは更に笑えるようになったあげくに、事件・トリック・証人・全てに笑いがパワーアップ。全体的に現実感がなくなりました(オイ)。
1の時のような荒削りだがこぢんまりとしたまとまりはなく、3のような壮大な伏線もない。どこへいくかわからないような危うさでまとめられた4話。しかし、個性的なキャラクターたちが織り成す会話、ドラマ、そしてそれがゆえの感動と笑い(ここ一番重要)はシリーズ最高だと個人的には思います。特に最終話。
操作性は1よりパワーアップ。探偵パートは一度よんだところをすっとばせるようになりました。しかし法廷パートはすっとばし機能なしのままです。また、法廷やサイコロックでわざと間違えると、正解したときとはまた違うリアクションと台詞が得られます。要チェック!

全4話構成。
 1話目はなるほどくんが記憶喪失になることで、初めてプレイするプレイヤーのチュートリアルになっています。今回の依頼人は3にも出てくるので要チェック。

 2話目は、重要キャラクターの登場。ピンチの連続という点で正統派ヒロインな(笑)真宵ちゃんがまたしてもピンチ。ムチを持った怪しげな検事、狩魔冥がここで登場です。あんなにムチを使ったら…法廷が傷だらけになるのでは…と思ったのは私だけでしょうか。ナルホドくんとサイバンチョも傷だらけでしょうし。冥ちゃん弁償してる?器物損壊罪に傷害罪だよ(笑)?

 3話目は、オバカ度MAX。まさにゴージャス。これをクリアした後ダジャレがうつってシャレにならなくなっちゃいました。この真相はまさしくどうかと思います。というか、どうしてなるほどくんはいつもこんなとんでもない真相にたどりつけるのだろう…。
のわりに、クリアしたあとはやるせない気持ちになります。…すれ違いのぉ、悲しさぁ…っと。

 4話目、最終話は緊迫とピンチと逆転の連続。
全部のキャラクターが見せ場を持ち、しかも会話に笑わされる…特に最後あたりの法廷では。
この4話目のシナリオが逆転裁判の中で一番好きですね。願わくば…真っ白な状態でプレイしたかったです。自業自得ですが。だってさあ、どこにも売ってなかったから3からやっちゃったし…。
これを見ていて、まだプレイしていない人がいたならば、決して4話目に関する情報を目にしないことをお奨めします。



逆転裁判3

今回は昔の千尋さんが主人公の回が二回あるという画期的なシステムです。
全5話構成。1話目から最終話まで一つの事件と一人の人間がキーポイントとして繋がれ、まとめられた話となっています。
話の完成度は高くなっていますが、繋がれる事件の性質上、どうしても全体的にシリアス調になってしまっています。もっともその分、キャラクターの会話・動きなどで笑わせてくれますが。
特に最終話の最初の法廷…あれは反則的に面白かったなあ…。サービスしすぎ。
しかし、昔の千尋さん…かわええ。
操作性はシリーズ最高(アタリマエか)。探偵部分のみならず、法廷部分も一度読んだところはスキップ可能になりました。法廷での追い詰めの音楽は3が一番好きですね。この音楽で「異議あり!」の応酬をされると、シビれてしまいます。

 1話目。若い千尋さんが弁護士ということで、チュートリアルになっています。今回の依頼人、つまり被告はなんと成歩堂 龍一!ナルホドくんのバカっぷりがとくと拝めます。千尋さんじゃなくても思わず星影先生を殴ってしまうこと間違いなし!
千尋さんの仕草はなるほどくんそっくりですね(本当は逆なんだけど)。こんなところが師弟なんだなあ…と思いました。

 2話目。2の最終話で重要な役柄を演じたキャラが再登場。怪盗vs迷探偵なパロディが拝めます。そして、全ての謎を身にまとってゴドー検事登場。キャラクターがやたらと濃い回。しかし、一事不再理が出てくるとは思わなかった。一事不再理が出てくる推理小説と言えば、アガサ=クリスティを思い出します。
矛盾しているようですが、逆転裁判で法律用語が出てくるとどうも、変な気がします(笑)。

 3話目。2のキャラクターがまたまた再登場。今度はナルホドくんのニセモノも登場?!
全然似てないんですけどねえ…。この回もまたまた怪しさ満点キャラクターたちが濃いです。

 4話目。千尋さん最初の事件。相手の検事さんに…またしても大笑いしました。仕草に注目です。逆転裁判1のあの人とそっくりな仕草が笑えます。力いっぱい。
1話目と繋がっている話なので、最後がどうなるかはうすうす感じていましたが、まさかああなるとは…。キーパーソンが一人、出てきます。この4話目は1話目と5話目を繋ぐ、鍵になる回。

 5話目。最終話。過去と現在を繋ぐ3の話の最終章。そして、1〜3と続いてきた綾里家の話の集大成とも言える話。またしてもどうしてそんなにピンチなのってくらいピンチな真宵ちゃん。話は二転三転四転して、最後に行き着くわかりにくい真実とは!




是非、あなたの目で見て確かめてください。




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